【17日目】パチンコの思い出
夏の暑い日に涼しいパチンコ屋へ行った。7万円負け、失意のまま座った1台。いまさらもう5000円負けても同じだと思いながら打つと、当たった。17連で25000発くらい出て、負けが全部チャラになった。その日から、私は執拗に同じ台を打つようになった。サイボーグ009でした。
近場のお店に行っては、同じ台を探して打つ。そんな打ち方をしていて勝てるわけがありません。でも私は009に魅せられてしまい、とにかくこの台を打ちたかった。他の台ではなく、この台を求め続けた。
「もう一度あのときの刺激を」「もう一度あのときの喜びを」そう思いながら打っていたのかもしれません。連チャンしたときのイメージが忘れられず、私を規定し続けていました。
今もきっと、根底にはあの時のイメージがあると思います。負けに負けまくった嫌な思い出は思い出さないのに、ごくわずかな勝ち時のイメージばかりがこびり付いている。
このイメージを乗り越えなくては。
パチンコを辞めることは、そんなに簡単なことではありません。