へっぽこ社会人の禁パチ生活録

パチンコ依存症のアラサー社会人がジタバタしてみるブログです。

苦い思い出

ある日のこと

朝一から打ちに行き、夕方ごろにはボロ負け状態だった。

乱れ打ちしているとたまに当った。でも続かない。

だから余計に打ち込んでしまう。

 

夜になり、適当な台を打っていた。

隣の台はSTに突入した状態で「食事休憩中」の札が刺さっていた。

データランプは休憩時間をカウントしていた。

 

休憩は40分と決められていたんだけど、打っていた人がギリギリになっても帰ってこない。

僕は喉から手が出るほどにその台を打ちたいと思っていた。

「このまま帰ってこないでくれ…」

心の中で願っていた。

 

店員は40分が過ぎると、今度は「確認中」の20分をカウントし始めた。

あと20分間、隣で打ち続けるだけのお金が無かった。

だからコーヒーを買いに行ったりトイレに行ったりして時間を潰していた。

 

残り3分…

ここで休憩に出ていた人が帰ってきた。

僕の下心は見事に打ち砕かれたのだった。

 

その後、その台はずっと当っていた。

僕は1パチコーナーに移動したが、帰りに様子を見てもまだ当り続けていた。

心底うらやましいと思った。

朝一から来ていて、自分は一度もそんな台に触ることができなかったのだ。

 

そんな日のことをふと思い出した。

 

僕が欲しかったもの

 

あの時の自分を振り返ってみて思う。

一体何が欲しかったのだろう?

あのST残り160回の台にどれだけの価値があるのだろう。

だけど僕は、獲物を狙うハイエナ状態になっていた。

 

初当りでSTに突入する。

すると、とてつもない光と音で祝福される。

「おめでとうございます!ST突入です!」

 

しかし、一度も当ることなく終了する。

その時の気持ちを言い表すと

待ち合わせしていた女性にドタキャンされたような気分

デートを楽しみにして待っていたのに、やって来ないんだ。

そりゃ気が滅入るよ。

 

今となっては馬鹿らしすぎる。

でも僕は心の底からあの台を奪いたかった。

強烈な刺激が欲しかったのだ。

脳みそが溶けてしまうような強さの刺激が。

 

脳に支配される

 

強い刺激に慣れてしまうと、弱い刺激では満足できなくなる。

パチンコ屋に長く通えば通うほど、その刺激がなければ生きていけなくなる。

これは何を意味するのか。

やめるなら一日でも早い方がいい(赤文字)

 

人間の行動は脳にコントロールされている。

禁パチする上で気持ちも大切だけど、脳の欲求に抗うことはそう簡単ではない。

だから、パチンコをやめたいのであれば、一日でも早い方がよいと思う。

 

パチンコやめて、一緒にジタバタもがき苦しもうじゃありませんか。

苦しいけど、案外頑張れますよ。

 

 

明日も前向きに生きよう。

禁パチ72日目。