へっぽこ社会人の禁パチ生活録

パチンコ依存症のアラサー社会人がジタバタしてみるブログです。

『「ギャンブル依存症」からの脱出』を読んでみる その1

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本屋に行った時にたまたま見つけたこの本。

パチンコを含めたギャンブル依存症がどのように述べられているのかに興味があったし、何となく続いている自分の禁パチ生活について何か示唆を得ることができればと思い購入した。

せっかく購入したので、自分なりに書評をしてみようと思う。あくまでもパチンコに依存傾向のある僕が読んだ印象でしかなく、依存症に関する学識などは全くありませんのでご了承ください。

 

著者である河本氏は、ギャンブル依存症の治療方法として主流の「疾患モデル」をベースとした治療法とは異なる「欲望充足法」を取り上げている。

「疾患モデル」をベースとした治療法として以下の3つが取り上げられている。

①心理的アプローチ…認知行動療法を主とする治療法。依存症者のパチンコに対する認知の歪みに焦点を当て、その歪みを治していく。

②生物学的アプローチ…投薬を主とする治療法。

③実存的アプローチ…根本的な価値観の転換を求め、ギャンブルのない生活を促す方法。

この①から③について、①は認知の歪みを「修正してもしなくても回復率は変わらないという報告がある」と記されており、本書ではそれ以上は掘り下げられていない。②では抗うつ剤のような薬物治療では効果はなく、ギャンブル依存症に対する特効薬はないと述べられている。③については、価値観の転換は患者に強い苦痛をもたらすため、そもそも医療行為と反する(医療行為は患者の苦痛を取り除くもの)と書かれている。

 

ここまでで思ったのは、僕が普段ブログで書いていることは③に近いということ。つまり自分自身の価値観を根本から覆し、「パチンコなんてやっていたら人生が駄目になる」「パチンコは堕落した人間がやるものだ」といった考え方に転換していく。そうすることでパチンコをやめてしまおうという訳だ。

しかしながら、医療行為の場面ではこうした方法は難しいということだ。医者が患者に対して「パチンコをしているあなたはクズ人間です!即刻やめなさい!もう二度と行ってはいけません!」と言うはずがないし、言えるはずもない。

 

僕は医者でもなければ学者でもないので、このブログで何か治療的な内容を書こうと思ったことは一度もないし、今後そうして行こうとも思わない。僕がジタバタともがき苦しんでいる様を見てもらえればそれでいいと思っている。

だけど、パチンコをやめるための方法というのは根性論だけではなく、もっと色々なアプローチがある。そしてそれぞれに良し悪しもあると思う。あまり一つの考え方に固執しないほうがいいのかもしれない。

 

さて、ギャンブル依存症を治療すべき病気と見なす「疾患モデル」的なアプローチに対して、著者は「欲望充足法」を提唱しているのであるが、長くなったので続きはその2に書きます。