勝つこと
仕事で外出しているときに、助手席の上司から
「今ルパンの新台が凄いらしいぞ」
と話しかけられた。
「どう凄いんですか?」
「同期の○○が先週打ちに行ったら15万円勝ったらしい。
しかも、○○以外にも5万発以上出てる台が沢山あったんだって。
いやー、最近の台は凄いよな」
ちなみにその上司はあまり打つ人ではない。
そんな人が少し興奮して話していた。
だけど最後になって
「そんなに勝ったら絶対中毒になるわ」
と言った。
「ほんとそうですよ」
そう答えるしかなかった。
ほんと、そうですよ。
パチンコに行くことの目的の一つは「勝つ」ことだ
(それが全てではないだろうけど)
でも、勝っても中毒になるリスクが高い。
そして中毒になると、負け続けるリスクが高くなる。
とても簡潔に書くと
勝つ(大勝する)
↓
中毒になる(ハマる)
↓
打つ回数が増える
↓
負ける(負けてもやめられなくなる)
勝つと負ける(矛盾)
あれ?勝っても意味なくね…?
と思ったのは僕だけでしょうか。
勝ち続けることのできる人がいれば別ですが
(そんな人はこのブログ読んでるはずないですが)
こうやって見てみると、「勝つ」という事象が急に色あせてきた。
だって、勝ってもどうせ負けるんですよ。
「勝つ」ことの裏にある「中毒になる」「やめられなくなる」「負ける」という事実に僕は気づくことができなかった。
ただ「勝つ」ことだけがキラキラと輝いていて、そのほかの事実には目もくれなかった。
勝つことの先に何もない。
だけどその事実を受け止めることは、そう簡単なことではない。
禁パチ31日目。