たった2000円
仕事の帰りに同僚と飯を食べて帰った。
まだ入ったことのない牛タンの店。
「肉食いてえ」という欲求に任せて入店した。
1900円くらいの牛タン定食を頼む。
あっつあつの牛が出てきた。
めちゃくちゃ旨かった。
「平日から贅沢してるな~」という思いを噛みしめていた。
一切れずつ大切に食べた。
だって、一食で2000円ですよ。
…2000円でこんなに贅沢できるんだ。
なのに俺は、10倍くらいのお金を平気で使っていた。
パチンコに。
その事実が辛かった。
一人で食べに行くのが恥ずかしなら「奢ってやるから一緒に行こうぜ」と
誰かを誘えばいい。それでも4000円だ。
軽い気持ちで打ちに行けば、4000円なんて30分もかからずに無くなる。
俺は馬鹿だ。
銀の球を弾くことにあそこまでお金を浪費できたのだ。
これからは旨い飯を食べる度に、自分の愚かさを噛みしめよう。
そうすればきっと長続きするはずだ。
禁パチ25日目。