真面目に②
昨日の続き。
禁パチをする上で、俺は「気持ち」ばかりを述べていた。
「やめてみせる」だの「自分を変える」だの。
そして実際には何も変わっちゃいないのだ。
気持ちなんかどうでもいい。必要なのは行動だ。
どう動くかだ。
「やめるやめる」といって打ちまくっている俺は馬鹿だ。
詐欺師じゃないか。やめるやめる詐欺だ。
パチンコそのものを否定しようとは思わない。
当たれば嬉しいし、連チャンしたら楽しいし、勝てば得した気分になれる。
この鬱陶しい日常に刺激と光と爆音をもたらしてくれる物は、そう沢山ない。
虚ろな目をしていた日も、パチ屋で勝てば元気を取り戻せる。
つまらない人生の中で、ほんのひと時だけでも勝者の気分に浸ることができる。
自分は選ばれた人間なんだと思うことができる。
そんな経験、どこでできるだろうか?
だけど、俺が目指すのはそこじゃないんだ。
俺はちゃんと大学院を修了したい。
仕事も頑張りたい。
修士論文を書くためには、毎日コツコツと勉強しなければならない。
「俺は修了してみせる」と口で言っても、実際勉強していなければ何の意味もない。
俺の生活が狂い始めたのは、パチンコ屋に入り浸り始めた頃からだ。大切な休日の時間を奪っていくのもパチンコだ。
だったらもうやめるしかないじゃないか。
気持ちの問題じゃない。
行動しろ。動きで示せ。
自分の行きたい方向に進むんだ。
パチンコ屋に行かないために、何をするのか?
パチンコをやめるために、何ができるのか?
禁パチの実践とは、心がけの問題ではなく、何を為したかという問題なのだろうな。