「望み」は叶った
昨日、やっぱりパチンコに行ってしまった。
禁パチが80日で止まり、自制心はあまり効かなくなっていた。一度止まってしまうとこうなる。「ちょっと打ってまた禁パチ」とはならない。
そして1日で40000円負けた。ガロで粘ったがどうにもならず、その後甘デジやら何やらを乱れ打ちしたが、泣かず飛ばず。ああいつもの俺だ。もういいやという気分だった。前回と合わせてトータル-59500円。2日で6万円が吹き飛んだ。
そして今日も打ちに行った。どういう精神状態だったかは覚えていない。ただ、打ちたい台をしっかり打ちこんで、それで駄目ならもう諦めようと思った。
結論を言うと、33000発出た。もちろん4パチだ。
はっきり行って「青天の霹靂」だった。
ガロが満席だったから、前日中途半端に打ったサンスリーの戦国無双を打った。2万円使ったところで当たり、8000発出た。これでプラスになったと上機嫌だった。
ここで帰ろうか迷ったが、結局近くで昼飯を食べて午後もパチンコを打った。まだ打ったことのなかったリングの新台。1台だけ空きがあったから、これで2万円打って無理だったら帰ると決めた。
始めは両隣の台ずっと当たっていたが、そのうち俺の台も当たった。1万円くらい使ったと思う。そしてそのまま爆発した。当たりに当たり、当たりまくった。10連した後にすぐ当たり、今度は13連した。終わってみれば15箱積んでいた、25000発出ていた。戦国無双の分と合わせて33000発。
いままでのパチンコ生活で最高記録だった。
これで今月の負けは全てチャラになった。
そして、俺の「望み」は叶ったのだ。俺がパチンコにのめり込むきっかけとなったのは、サイボーグ009で24000発出したことだ。ずっとあの時のイメージが頭に残っていた。今日、その時の出玉を超えた。俺の「望み」は叶った。
そして分かったことがある。パチンコで勝とうが負けようが、俺は貧乏だということだ。今日俺は換金して125500円手に入れた。でも今月は9万円使っているから+35500円。こんなもの、すぐにパチンコで消える。
貯めるのは難しい。でも浪費するのは簡単だ。パチンコで勝てる額なんて、たかが知れている。パチンコで裕福になることなどできるはずがない。ましてや今日俺に出玉が偏ったが、翻せばその分誰かが負けているのだ。
俺の台が爆発している間、7~8人が隣の台に座った。そして熱いリーチを外しまくっていた。同じ島にあったガロもあまり出ていなかった。俺の台が一時的に出玉を支配していたのかもしれない。そのことがなんか申し訳なかった。
そんなことを考えていると、やはりパチンコの世界でいい思いをしても、それはとても虚しいことなのだと思い至った。たまたま勝たしてもらえた。しかも、体がおかしくなるんじゃないかと思うくらい当たり続けた。でも、ただそれだけなのだ。
「望み」は叶った。
もういいじゃないか。俺の「望み」はその程度だ。
この先何年打ち続けても、こんなに出ることは無いかもしれない。いい思いさせてもらったんだ。満足したんだ。
もう、違う世界を生きたい。
こんな薄汚れた悲しい世界で生きたくない。